桜宮高校の入試実施を求める要請書を提出

 桜宮高校のクラブ顧問による体罰、そして生徒の自殺。あってはならないことが起こってしまいました。この問題に関して、橋下市長が、体育科の入学試験を取りやめる、教員を全員入れ替えるなど、教育内容まで踏み込む発言に、多くの子どもたちが動揺し、夢を摘み取られ心を痛めています。

 教職員組合の事務所には、中学生の教員や保護者、退職教職員から多くの電話が入りました。「ニュースを見た受験を予定していた生徒が、朝から保健室で泣いている」、「子どもを苦しめる市長に怒りがおさまらない。何かできないの」、「生徒に責任はない。入試は予定通りするべき」、桜宮高校の体育科を第一希望にしていた中学生は、報道の中で悩み苦しんだといいます。「バレーボールが好きで、将来は教師になり子どもたちの指導をしたい」、そんな夢を抱いて毎日勉強にトレーニングに励んだそうです。報道に苦しみ決断を迫られる毎日。親も心が痛みます。

 市高教、市障教、大阪市教は1月18日、「体罰禁止の徹底を行い、桜宮高校での一日も早い教育活動・部活動再開、入学試験の実施を求める緊急要請書」を大阪市長と教育委員会委員長に提出しました。一切の体罰を許さない・一日も早い教育活動・部活動の再開・入試の実施・子どもの権利条約「意見表明権」を保障し生徒を主人公にした学校づくりを要請しました。

市長・教育委員会委員長への要請書(PDF)