教育・子育てを考える大阪市民のつどい アピール

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“大阪市民のつどい”アピール

“地域の宝”子どもたちの今と未来のために一市民の共同をさらに進めましょう

2014年9月23日

“地域の宝”子どもたちの今と未来のために、今日、私たちは集いました

 「児童虐待過去最多」、「子どもの貧困率過去最悪」、「新制度で幼稚園、保育所、学童保育はどうなるの」、「小学校低学年からの6時間授業、土曜授業」、「学力テストの学校別結果公表で教育は良くなるの」、「学校選択制」、「幼稚園民営化」、「学校統廃合」「高校入試制度がまた変わる」…

 保護者、市民から、子育て・教育に対する不安が広がっています。
 “子どもが笑う大阪”を掲げた橋下徹市長の「維新政治」は、子どもや保護者にとってどうだったのか。今日私たちは、中山徹さん(奈良女子大学教授)の講演「子どもとくらしの危機を拡大させた維新政治」を学習し、保育所、幼稚園、小中学校に子どもを通わせる保護者、地域住民(町会)の立場から発言を聞き、参加者も発言しました。未来を担う、高校生のメッセージは参加者を大きく励ましました。

万博・カジノではなく福祉・教育の充実を

 大阪維新の会は8月15日、「大阪都」構想の住民投票に向けたマニフェストを発表しました。2025年の万国博覧会開催やカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致など人を集め経済成長を促すとしています。四つの鉄道路線、高速道路、リニア中央新幹線の大阪までの開業など、湾岸開発・WTCなどで破たん済みの大型開発を再び権限を集中した「一人の知事」が行おうとしています。地方自治体の仕事は「住民の福祉の増進を図ることを基本」(地方自治法)としています。福祉・教育を支える行政、公の責任が求められています。

保育・教育の民営化、基準切り下げではなく、市の責任で拡充を

大阪市の子どもたちのために、私たちは様々な立場から発言し、交流しました。

○基準の切り下げではなく、子どもの命を守れる保育所を増やしてください

○シングルマザーをはじめ、子育て世代への支援を拡充してください

○「地域で子どもたちを育てる」取り組みへの支援(補助金)を増やしてください

○競争、強制の教育ではなく、子どもたちの瞳が輝く小・中学校にしてください

○子どもたちの放課後を豊かにするための支援をしてください

○すべての子どもたちに高校教育を保障してください

○障害のある子どもたちのために支援をしてください

○乳児院や児童養護施設などで生活している子どもたちへの支援を充実してください

○ゆきとどいた保育・子育てのために職員・教職員を増やしてください

○少子化対策の充実、若い世代と高齢者の共同で豊かな地域をつくりたい

市民の共同をさらに進めましょう

 子どもたちは地域で育まれます。学校は地域の公的施設として、子どもの教育や生活の拠点であるだけでなく、コミュニティーの核として、地域の文化センターとして、あるいは災害時の避難拠点としてその役割を果たしています。「いろいろな人たちが助け合って生きてきた人情の町大阪に、分断を持ち込み地域社会そのものを破壊するのが橋下市長の競争主義の教育」との指摘があります。今日、集いに参加した私たちは、子どもの権利条約批准20年の今、「子どもの最善の利益が考慮される」大阪市になるよう、子どもたちの今と未来のために、市民の共同がさらに広がることを願います。